ようやく到着した山頂だったのだが、ちょっとアテが外れてしまった。
山頂部の小屋が今年はまだ営業していなかったのだ。(翌日に開店した)
500cc を 2本飲み干して、記念に山頂で 500円の高いジュースでも買おうと思っていたおいら、
温かいうどんと山頂簡易ポストへの記念投函を目論んでいた佐伯氏の夢が散る。
おまけにトイレも閉鎖中だった。
とりあえず行動食は残っているのでエネルギー的には OK。まだ動ける。
少し休んだ後、「お鉢巡り」に出発!
その前に、登ってきた道を見下ろすと遙か下に雲が見える。確かに高いわ。
我々にさらに過酷な運命が降りかかる。
なんと、最高峰・剣が峰直下の残雪のため、一周するのは不可!
時計回りに剣が峰まで往復するしか手は無い。
時間的にキビしくなってしまうが、ここまで来たら行くしかないでしょー♪
子供のころ、富士山の絵を描くと、山頂部分はギザギザで表現した。
今まさにそのギザギザが我々の体力を激しく削る。
それでもなんとか、御殿場口・富士の宮口山頂を経由して剣が峰の下へ。
最後の難関。剣が峰の直前のこの傾斜!
ホントに 45度ぐらいあるんじゃなかろーか。
14:20
歯を食いしばって、最後の数m をよじ登ったら、日本最高地点だー!!
ピーク時には記念写真を撮るのに 2時間待ちの「日本最高峰剣が峰」の石碑にも
今日は先客は無し。思う存分最高地点を占拠する我々。
後の人生下り坂とゆーのがふとアタマをよぎるが、ここまで来れたことに大満足。
お鉢つーか、噴火口の眺めも格別デス。
滑落したら、確実に死ねますな。
富士山レーダードームはなくなったが、基部?の建物は残っていて
一番奥に小さな展望台がある。
そこからの眺めは、男性ならばキュッと縮む思いができる。
そんなこんなで、急坂を手すりを頼りに降りて帰路へ。
なんとなく一度通った道だと気が楽だ。
伊豆半島は雲で見えなかったが、宝永山は真上からよく見えた。
15:40
吉田口山頂まで戻って、下山開始。
あと 3時間で下りきれるだろうか?ちょっと心配。
9合目までの下りは傾斜がキツく、段差も沢山。いきなりヒザにクる。
小さな砂利で足を取られやすいしで大変。ある意味登りよりキツい。
佐伯氏が少し遅れ始める。
8号五勺のトモエ館で、ついに佐伯氏カップうどんに手を出す。
若干高山病っぽい症状も出ているようで辛そうだ。
おいらもここで念願?の 500円のコーラを買ってみる。
うーむ、ヌルい。ポカリにしとけば良かった。
ここからは登山道と下山道が分岐する。
岩場を通らない下山道の方が楽という情報を得てブルドーザーが馴らした?道へ。
確かにヒザへの衝撃は少ないのだが、50m おきに延々と折り返すジグザグ道。
降りても降りても降りても降りても終わらない。
下の方は雲でよく見えないので、どこまで続くのかもわからないジグザグ地獄。
後で Google Map の航空写真で確認できるだけでも 22往復あった。
途中、歩けなくなって座り込んでいるヒトも居た。大丈夫だったかな?
だんだんと日も傾いてきて、雲海に富士山の影が見えたのが唯一のココロなごむ風景。
もー足の裏もヒザも腰も腕もどこもかしこも痛いし疲れた~
それでも頑張って歩いて 7合目の公衆トイレへ。
もう時間を確認する気力も出ない。もちろん写真も無い。
よーやくジグザグ地獄が終わって、落石危険地帯をトラバースして 6合目安全指導センターへ。
あと 1時間近くは掛かるのだが、なんとなく終わった気になって少し楽になる。
そしてそして、辺りが闇につつまれる直前。19:50 に駐車場まで戻る。
もぉすべてを出し尽くしたカンジ。
顔だけ洗って、クルマの中では朦朧としてました。
...とゆわけで、こんなに疲れたことは無いぐらいの経験でしたが、
コンディションにもメンバーにも恵まれて、とても楽しい登山となりました。
ありがとうございました。
今、「富士山に登らぬバカ、二度登るバカ」とゆー名言がよ~く解ります。
お疲れ様。
単調でつまらなくたって、単調でつらくたって富士はニッポンいちの山ですよね。
ワシもいつか登りたい。
んにゃんにゃ、単調なのはごくごく一部。全部がスゴい風景だったデスよ。
二度登らないのは「体力的に、ものすごーく大変だから」だと思います。
人出がピークの時だとまた話はゼンゼン違うと思いますが~